遺言者の気持ち①

行政書士ステラ法務事務所、遺言アドバイザーの片桐さやかです。

遺言書なんてまだ早い!縁起でもない!と、おっしゃる方に私はよく生命保険のお話をします。

 

生命保険は皆さまもよくご存知の通り、自分が亡くなった時、家族にまとまったお金を残すことができる仕組みです。

日本の生命保険の世帯加入率は9割を超えています。

ところが遺言書を残して亡くなる人は、高齢死亡者の1割にも満たないというデータがあります。

どちらも死んでから残された家族が困らないようにするためのものなのに、どうして生命保険は用意して、遺言書は用意しないのでしょう

 

とは言うものの、今回自分が遺言書を作成して感じたことは、遺言書を書くということは、生命保険に入ることよりも、精神的にずっと重いものであるということです。

まだ手元には用意できないお金を、万一自分が亡くなった時に家族に残せるのが生命保険ですが、遺言書ではこれまで自分が築いてきた今現在の財産をどのように家族に分けるのかを考えなくてはなりません。つまり、よりリアルに自分の死と向き合うことになります。

私自身はまだ30代ということもあり、これが私の築いた全ての財産かと思うと、そのあまりにささやかな金額に何とも寂しい気持ちになりました。

そして今回作った遺言書が役立つことはないだろう(まだ死なないだろう)という考えのもと準備したにもかかわらず、これで本当に死をおびき寄せてしまうのではないかという考えに囚われました。

家族へのメッセージを考えていると、いよいよ自分が死んでしまう気がして、悲しくなって涙がぽろぽろこぼれてしまいました。

 

親に遺言書を書いてもらいたいが、どう勧めたらよいかと言う方がいらっしゃいます。

残される者として、遺言書がいかにありがたいものであるかということは、よくわかります。

私は遺言書は人生の最終意思として尊重されるべきもので、残される家族のためだけでなく、遺言書を残す本人にとっても必要なものだと思います。 ぜひ多くの皆さまに、遺言書を活用していただきたいと願っています。

親子間で話し合い、既に遺言書の内容を決めているとしても、いざ残すとなると非常に心に負担をかける、ハードルの高い行為であるということを、遺言を書いてもらう側はどうか知っておいてほしいと思います。

そして遺言書を書く人も、取り掛かる際に気持ちが沈んでしまうことがあることを知っておいてください。けれどもそこで遺言書を書くことをやめてしまわないでほしいのです。

 

 

行政書士ステラ法務事務所

行政書士・社会保険労務士

    片桐さやか

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